第32回 ウスバキトンボ
2009年 08月 11日
7月の初めごろから、草地の上を沢山のトンボが飛んでいるのを
ご存知ですか?
うすい茶色のトンボで、赤トンボの仲間と思っている方もいるかと
思いますが、正体は「ウスバキトンボ」です。
赤トンボ(アカネ属)とは違う仲間です。
このトンボは、世界中の熱帯から亜熱帯に分布していて、暖かい
季節には亜寒帯まで分布を広げ、トンボの仲間で最も分布の広い種
と言われています。
また、渡りをすることでも有名で、それも一方通行の渡りをします。
暖かい地域で生まれた個体の一部が北へ繁殖を繰り返しながら
移動します。
1か月ほどで卵から成虫になるので、日本には2代目あるいは3代目
が渡来し、次の世代がさらに北を目指します。
しかし、寒さに弱いため、秋に生まれた幼虫は越冬できず死んでしま
います。
成虫も南に戻ることはありません。
なぜ、毎年北に向かって移動するのかは謎です。
長距離を移動することから、後翅の幅が広いので、観察してみてください。
日本ではお盆のころ個体数が増えることから、
「先祖の霊がトンボに乗って来た」
とされ、セイレイ(精霊)トンボ、ショウリョウトンボ、ボントンボ、ホトケトンボ
などと呼んでいる地域もあり、採ったり、いじめたりしないように言われて
いたようです。
ご存知ですか?
うすい茶色のトンボで、赤トンボの仲間と思っている方もいるかと
思いますが、正体は「ウスバキトンボ」です。
赤トンボ(アカネ属)とは違う仲間です。
このトンボは、世界中の熱帯から亜熱帯に分布していて、暖かい
季節には亜寒帯まで分布を広げ、トンボの仲間で最も分布の広い種
と言われています。
また、渡りをすることでも有名で、それも一方通行の渡りをします。
暖かい地域で生まれた個体の一部が北へ繁殖を繰り返しながら
移動します。
1か月ほどで卵から成虫になるので、日本には2代目あるいは3代目
が渡来し、次の世代がさらに北を目指します。
しかし、寒さに弱いため、秋に生まれた幼虫は越冬できず死んでしま
います。
成虫も南に戻ることはありません。
なぜ、毎年北に向かって移動するのかは謎です。
長距離を移動することから、後翅の幅が広いので、観察してみてください。
日本ではお盆のころ個体数が増えることから、
「先祖の霊がトンボに乗って来た」
とされ、セイレイ(精霊)トンボ、ショウリョウトンボ、ボントンボ、ホトケトンボ
などと呼んでいる地域もあり、採ったり、いじめたりしないように言われて
いたようです。
by ikimono_sumireba
| 2009-08-11 22:00
| 昆虫