第15回 ツマグロヒョウモン
2008年 10月 04日
今回は、お待たせの「ツマグロヒョウモン」です。
このおなじみのチョウも、普通に見られるようになったのは
この数年のことで、4年ほど前、砧公園で初めて見かけたときは
必死になって写真を撮った記憶があります(その後、採取しましたが)。
南方系のチョウで、スミレ類を食草にしており、温暖化傾向とともに
分布を拡大してきましたが、数年の間にこれほど個体数を増やせたのは
園芸で良く使われているパンジーを食草としていることも一因と言われています。
また、同じころ分布を広げた外来種スミレのアメリカスミレサイシン
(ヴィオラ ソロリア“パピリオナケア”)との関係もあるのかもしれません。
さらに、ツマグロヒョウモンの増加には驚くべき戦略が・・・・
<その1>
普通、大型のヒョウモンチョウ類は年1回の発生ですが、ツマグロヒョウモンは
何回でも発生します(越冬は幼虫)。
<その2>
ツマグロヒョウモンの♀は体内に毒を持つ「カバマダラ(マダラチョウ科)」に
擬態することで種の保存を図っているといわれています。
(ちょっと待った! 関東にはカバマダラは分布していないが、それでも
効果はあるのか?)
<その3>
幼虫の姿がいかにも毒々しく、天敵の捕食から逃れている。
(ここでも疑問→幼虫は地上近くで生活しているのに、アリの攻撃を
受けないのはどうして?→今度実験)
スミレの天敵、ツマグロヒョウモンですが、共存の方法も考えねば・・・・
ツマグロヒョウモン♂
ツマグロヒョウモン♀
このおなじみのチョウも、普通に見られるようになったのは
この数年のことで、4年ほど前、砧公園で初めて見かけたときは
必死になって写真を撮った記憶があります(その後、採取しましたが)。
南方系のチョウで、スミレ類を食草にしており、温暖化傾向とともに
分布を拡大してきましたが、数年の間にこれほど個体数を増やせたのは
園芸で良く使われているパンジーを食草としていることも一因と言われています。
また、同じころ分布を広げた外来種スミレのアメリカスミレサイシン
(ヴィオラ ソロリア“パピリオナケア”)との関係もあるのかもしれません。
さらに、ツマグロヒョウモンの増加には驚くべき戦略が・・・・
<その1>
普通、大型のヒョウモンチョウ類は年1回の発生ですが、ツマグロヒョウモンは
何回でも発生します(越冬は幼虫)。
<その2>
ツマグロヒョウモンの♀は体内に毒を持つ「カバマダラ(マダラチョウ科)」に
擬態することで種の保存を図っているといわれています。
(ちょっと待った! 関東にはカバマダラは分布していないが、それでも
効果はあるのか?)
<その3>
幼虫の姿がいかにも毒々しく、天敵の捕食から逃れている。
(ここでも疑問→幼虫は地上近くで生活しているのに、アリの攻撃を
受けないのはどうして?→今度実験)
スミレの天敵、ツマグロヒョウモンですが、共存の方法も考えねば・・・・
ツマグロヒョウモン♂
ツマグロヒョウモン♀
by ikimono_sumireba
| 2008-10-04 22:15
| 昆虫